リサイクルを前提とした新素材
盛会のうちに閉幕したロンドンオリンピック。早くもリサイクルの動きがはじまっている。
そのひとつは、スタジアムで大会中に使われていたパネル板や化学繊維などの化学素材のリサイクル。Waste management worldによると、これらのマテリアルは国内の工場で別のプラスチック素材にリサイクルされるほか、イギリスのNGO、Article 25の協力を得て、海外の施設で再利用されるという。
これらの素材は、ダウケミカルカンパニーらによってオリンピックのために開発されたものだ。イギリスのBuilding Research Establishmentと、過去のオリンピック後のリサイクルの例を振り返り、持続可能であることを必須条件として開発した。
リサイクルもグローバル化
Article 25 は2006年からに設立され、世界各国で特別な支援を必要としている子どもたちのために活動しているNGOだ。
今回の対象となる素材はArticle 25を通して、次のオリンピックの開催地ブラジルに送られる。ダウケミカルカンパニーは、NGO、Bola Pra Frenteと一緒にリオの近くの貧困層が多い地域で、子どもたちが教育や芸術、スポーツなどの活動をしたり、青年たちが職業訓練をしたりする施設を建設する予定だ。
同様の取り組みをウガンダでも行う。ウガンダでは軍隊に誘拐され子ども兵として働かされていた子どものためのカウンセリング、職業訓練を行う施設の建築素材として使われる。
「このプロジェクトは、グローバルレベルでのリサイクルについて考えるよい機会になるはず」とArticle 25のディレクターのロビン・クロス氏はいう。
Waste management world
http://www.waste-management-world.com/index/