立ち入り禁止区域のなかで
先週木曜日、コンゴのビルンガ国立公園内で自然観察員がゴリラの家族の姿を確認した。これは今年初め、政府軍と反政府軍の闘争が起きてから初めてのことだ。
Ecologistによると、ビルンガ公園の山林は約200頭のマウンテンゴリラの生息場所とみられているという。これは世界で現在生息しているゴリラの20%にあたる。
しかし、その生息地で、今年初めから2か月以上にわたって政府軍と反政府軍の闘争が繰り広げられ、ゴリラもまたその犠牲になっているのではないかと危惧されていた。
以前は、観光客に開放されていた山道は閉鎖され、自然観察員たちも先週まで、安全上、ゴリラの生息地域に立ち入ることを禁止されていた。ようやく立ち入りが許されるようになった先週、20人の自然観察員と15人の地元の住民たちが、公園内でマウンテンゴリラの調査を始めた。
ゴリラに囲まれた観察員
「あんな闘争のあとでもう一度ゴリラ見ることができて、本当にうれしい驚きです」と観察員の一人はいう。ゴリラはそのいかめしい外見とは反対にふだんはとても穏やかな性格をしている。ゴリラたちは、興味深けに観察員たちを取り囲んで、手を伸ばし臭いをかいだあと去っていったという。
観察員のチームは今後もパトロールを続け、ゴリラの安全が確保されているかを調査するつもりだ。一頭ずつの健康状態についても評価する。状況が把握できしだい、密猟者から守るための対策も講じていく予定だ。
Ecologist
http://www.theecologist.org/News/news_analysis/