徹底した省エネ、節水、廃棄物やCO2排出量の削減措置
独誌Autosiegerが、現在拡張工事を行なっているポルシェ社のライプツィヒ工場の環境対策についてレポートしている。
ライプツィヒ工場は、世界でもっとも効率的な自動車工場の一つであるばかりでなく、環境保護の面でも大きくリードしていると言えるだろう。エネルギー、CO2排出量、廃棄物および水使用量の削減のために、数多くの措置を行なっており、結果として、工場全体のエネルギー需要を削減することに成功している。
ことに特徴的な点は、新たな塗装工場で、木材チップを燃料としたバイオマス発電施設から得られる熱エネルギーを利用していることだ。
生産ラインの拡大とともに、環境対策も拡大
現在、ライプツィヒ工場では、2013年末に生産がスタートするマカンの製造ラインを準備している。その製造ラインが完成する来年までに、環境バランスを向上させるための多様な措置が計画されている。
例えば木材チップ暖房プラントからの排熱を利用することで、新たな塗装工場では必要となる熱エネルギーの80%までがカーボンニュートラルに供給されることになる。
ポルシェ社は10年以上前に、ライプツィヒ工場建物の周囲に、動植物の生活空間とするための小川や湿地ビオトープ、放牧地を設けた。今回の工場拡張に併せて、この放牧地も拡大され将来的にはバイソンや野生馬の放牧も計画されているとのこと。
Autosieger
http://www.autosieger.de/article24691.htmlPorsche
http://www.porsche.com