ウナギの不漁は環境変化が原因ではない?
マルハニチロ食品・水産第二部副部長兼凍魚課課長の片野歩氏が22日のWEDGE Infinityのコラムにて、ウナギの激減は「環境変化」によるものではなく、「乱獲」よるものだと発表し話題となっている。
去年より2割から3割近く値上がりしてしまった今夏のウナギの価格。土用の丑の日にウナギを食べることを躊躇された方も多いのではないだろうか。夏のウナギに引き続き、秋のサンマの価格高騰も懸念される昨今、なぜ漁獲量がこれほどまでに落ち込んでいるのだろうか。
このままでは、来年以降はさらに稚魚の数が減り、ウナギは幻の魚となっていくことでしょう。稚魚が減った最大の理由は環境の変化等ではなく、乱獲が主因です。
それがあたかも、環境変化にも原因があったのではないかと「魔法の呪文」を唱えることで原因が曖昧にされてしまい、加害者である我々日本人があたかも被害者であるかのような、大きな誤解を与えることになってしまっているのです。
このままでは漁業復興は難しい
同氏のコラムは、twitterでも話題となり、多くのユーザーにリツイートされている。
日本の漁業者は、感覚が数十年前で止まったまま機械だけ新しくなって根こそぎ獲っちゃってるわけだ。漁業復興は前途多難やね。: ウナギ激減に無自覚な加害者・日本人 あたかも被害者であるような誤解 WEDGE Infinity(ウェッジ)http://t.co/2prZr3Fq
漁業は、農業や林業にある"生産"という手段がとりにくい一次産業。"獲れなくなって初めて解る"小樽のニシンの二の舞になるのか。 / “漁業 「環境の変化」という魔法の呪文 ウナギ激減に無自覚な加害者・日本人 あたかも被害者であるような誤…” http://t.co/UYuOz2y1
漁業 「環境の変化」という魔法の呪文 ウナギ激減に無自覚な加害者・日本人 あたかも被害者であるような誤解 WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/Wx88iI7j 価格を見て購入を決めるだけだから、被害者も加害者も無いし。
「○○港 水揚げ日本一へ大手!」的な報道ばかりになってしまうと、適切な資源管理の重要性を訴えることは容易ではない。/漁業 「環境の変化」という魔法の呪文 ウナギ激減に無自覚な加害者・日本人 あたかも被害者であるような誤解 http://t.co/f3Yaws2E
かつては日本各地で獲れていたというウナギ。不漁の原因として河川環境の悪化や海洋環境の変化によるものだという話をこれまで多く耳にしてきたが、片野氏は「環境の変化」が原因ではなく「乱獲」が主な原因であると語っている。
WEDGE Infinity
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