中国で好調の再生可能エネルギー産業
中国が再生可能エネルギーの普及にいよいよ本気をみせている。中国再生可能エネルギー開発5か年計画で予定していた再生可能エネルギーの開発目標は、風力発電が90ギガワットから100ギガワットへ太陽光発電が5ギガワットから10ギガワットへと上方修正された。
Eco business によると、もとより中国政府は、再生可能エネルギーの開発に協力的な姿勢をとっていたが、送電網の脆弱性が大きな障壁となっていたという。
昨年、中国の風力発電所ではシステムの不備により電気を送れなくなるアクシデントが200件あり、そのうち12件は大規模な損失を伴うものだった。
グリーン電力をムダなく届ける
こうした背景から中国は、再生可能エネルギーの供給を確実にするために、3兆80億ドルを投じて、スマートグリッド(次世代送電網)を敷設する計画をあきらかにした。実現すれば、再生可能エネルギーの普及がさらに加速するだろう。
この動きは、先進技術を持つ世界の企業にとって、大きなビジネスチャンスでもある。
今月13日、14日に行われる中国クリーンエネルギー統合サミット2012では、中国政府、送電会社、発電会社、プラントメーカーなど各業界から参加者が集まり、現状の課題と今後の展開について話し合う予定だ。
中国の送電網を制するのはだれか? 二日間で熱い議論が繰り広げられそうだ。
Eco business
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