モデルによってはディーゼル車の方が環境にやさしい
ドイツ自動車連盟(Allgemeiner Deutscher Automobil-Club e.V.)が実施するエコテストにより、一部のガソリンエンジン搭載車はディーゼルエンジン搭載車よりも汚染物質の排出量が多いことが分かった。
ADACは2003年より燃料消費量だけではなく、汚染物質排出に関しても検査を実施している。今年の3月にはこのテスト基準が厳しく改訂されたが、これによって一部のガソリン車の排気ガスは、最新式ディーゼルエンジン搭載のモデルと比較して10倍もの煤(すす)を含んでいることが明らかになった。
独自の検査で、より実態を伴う評価を提供
ADACエコテストの新たな基準では、すべての重量クラスやモデルにおいて排気ガスや燃料消費量の削減の面でさらなる改良が求められている。さらに、ガソリンエンジン・ディーゼルエンジン・天然ガスなどで分別しない、同じ汚染物質排出量の基準を設定した。
ADACのエコテストが、他のエコランキングなどと決定的に違うのは、メーカー側が公表する基準値に依存することなく、実用的な条件下で独自に実施する排気ガステストの結果により評価を行うという点だ。
ちなみに今年の3月以降8月までに実施されたエコテストの結果によると、ホンダのInsight1.3ハイブリッドが87点で4つ星、ルノーのKangoo Z.E.が89点で4つ星、トヨタのプリウス1.8ハイブリッドが90点で現在までのところ唯一満点の5つ星を獲得している。
エコテストの結果は、オンライン上で閲覧が可能だ。ページへは以下のリンクから。
ADAC エコテスト
http://www.ecotest.eu/index.htmlhttp://www.adac.de/infotestrat/tests/eco-test/default.aspx