次々に起こる熱波、干ばつ、猛暑
ここ数年地球の各地域で観測される干ばつ、熱波、全体的な気温の上昇の原因は何なのか―。温暖化が叫ばれる昨今、アメリカの気象学の権威ジェームズ・ハンセン博士がこの度この問題に言及し、収集したデータをもとに公表した内容を海外サイト「consoGlobe」が報道している。
昨年はアメリカのテキサス、オクラホマで干ばつが起こり、ロシアと中東は熱波に襲われ数千人の犠牲者を出した。2003年にはフランスが猛暑に見舞われた。これらの異常気象の原因は本当に地球温暖化なのだろうか?
※画像はイメージですハンセン博士の見解
ハンセン博士らによって行われた新たな調査によって最終的に明確にされた説は「これらの気候の変動は人的な要因によって引き起こされた地球の温暖化が原因である」とするものであった。
この発言の裏付けとして、博士は1951年から1980年までの観測データを比較対象とした場合のその後の気温の推移をグラフ化している(動画参照)。まず、現在の平均気温は1951年から1980年のデータと比較すると0.5から0.6度確実に上昇している。
※1951年から2011年までの北半球における異常気温の移りかわり地球は確実に温められている
1980年のグラフのカーブから1990年、2000年と進むにつれて、グラフのカーブは右へ右へと動いている。これは、猛暑が単発的に発生しているのではなく徐々に猛暑の日数が増え、もはやそれが「異常」ではなく「普通」になってきていることを示している。
1951年から1980年までは「厳しい暑さ」が観測された土地は北半球の33%程度だったのに対し、ここ30年ではその割合が75%にまで上昇したのだという。
ハンセン博士は化石燃料の使用に対する課税などをはじめとする、一刻も早い対策を呼びかけている。
consoGlobe
http://www.consoglobe.com/