蝶は環境破壊を知るためのバロメーターだった
フランスサイト「consoGlobe」では、環境保護の観点から蝶の行動の重要さと、自宅の庭に蝶を呼び寄せるためのポイントなどを紹介している。蝶の個体数は常に環境を語るうえでのバロメーターとなる。気候変動に敏感に反応する蝶はフランスはじめヨーロッパでその数をどんどん減らし、生物多様性に翳りが生じている。
蝶は受粉の媒体となり花、果実、野菜を増やす。また鳥や蜘蛛に補食されることで食物連鎖の中の重要な位置を占めている。consoGlobeでは環境破壊によって減少した蝶の個体数は自宅の庭に手を入れて蝶を招き入れることで回復させることが可能であると述べている。首尾よく自宅の菜園に蝶がやってきたら受粉の効率も上がる。そこで蝶が庭にやってくるよう、蝶が好む植物の傾向を分析している。
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Beto Godoy蝶が気に入るのはこんな植物
まずミツバチ同様、蝶は花蜜を出す植物には目がない。植物の形態も重要な選択項目の一つだ。花冠が大きいものは蝶が止まりやすく、サンザシ、ルリジサ、セイヨウナツユキソウなどは蝶が大好きな花である。
香りの強いラベンダー、タイム、ミント、ローズマリーなどのハーブ類も蝶に大変人気がある。しかし人工的な整い過ぎている庭はあまり気に入らないようで、庭の隅の未開墾の場所に生える栄養豊かな野生の草花の方が好きなようだ。カラフルな花に引き寄せられる傾向があり、特に黄色と薄紫色が好みのようだ。
当然ながら、蝶を自宅の庭やベランダに招待するためには殺虫剤や除草剤の使用は控えなくてはならない。
consoGlobe
http://www.consoglobe.com/