それはまさに「7番目の大陸」
海外サイト「consoGlobe」は、北太平洋亜熱帯循環に漂う膨大なプラスチックゴミ、通称「太平洋ゴミベルト」について述べている。循環する海流の影響で海上に漂っているプラスチックなどが集積する一帯のことだ。
英科学誌「Biology Letters」内で公表された新しい調査結果によれば、プラスチックゴミ集まる一帯の大きさはこの40年間で100倍にまでふくれ上がったのだという。あまりに広大であるために、「7番目の大陸」と呼ばれている。ちなみにその面積はテキサスと同じくらいで、ハワイの倍はあるとのことである。
image by epSos.de太平洋ゴミベルト
この一帯は「太平洋ゴミベルト」と呼ばれており、無数のプラスチック粒子が浮遊している。このプラスチック片が周辺の生態系に大きな影響を与えているとして昨今問題視されている。例えば、「コガタウミアメンボ」という虫は一般に小石や貝殻などを産卵場所として選ぶが、浮遊しているプラスチック片もまた産卵場所に適しており、その結果生体数が一気に増加した。つまり食物連鎖に乱れが生じるのである。
その乱れの影響は食物連鎖の上位に位置する動植物にも及ぶ。また鳥や魚が直接プラスチックを誤食することによっておこる死亡例もある。調査によると、この海域に棲息する141種の魚の胃を調査したところ、全体の9%にあたる個体からプラスチック片が確認されたという。概算ではこの海域の魚は年間12.000から24.000トンものプラスチックを誤食しているのだという。
consoGlobe
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