カタイネン首相 原発増やしていく考え
5日、都内の記者クラブにてフィンランドのカタイネン首相が原子力発電について、これからの電力について、原子力発電所を増やしていく考えを述べた。
フィンランドでは、現在ロシアからの電力の輸入を行なっているが、カタイネン首相はすべてを自国での電力に切り替えたいという意思を表明。現在原発4基が稼働中で、1基が建設中。さらに2基の増設を予定しているという。
By Chaos Childフィンランドの原子炉には日本の2~3倍の安全装置が
およそ530万人が暮らすフィンランドでは、日本の約9割の国土面積に対して2ヶ所の原子力発電所、4基の原子炉が設置されており、電力の30%を原子力に頼っている。
放射能の危険性は国民にも広く理解されているものの、寒冷な気候と日照時間の短さ、製紙・パルプ事業に支えられている国の経済事情から大量の電力が必要とされているとともに、高緯度な地形からオゾン層の破壊などによる脅威にさらされ、火力発電などのCO2を排出するエネルギーへの後退は許されないといった状況だ。
福島第一原発事故後、フィンランドの原子炉には安全装置(電源)が日本の2~3倍取り付けてあるということと、岩盤の固いフィンランドの土地では、日本のように大きな地震や津波が起こる可能性が極めて低いことを、国内のメディアは繰り返し報じていた。
時事通信
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