1年間13ドルでコストをカバー
オーストラリア政府はスペインのエネルギー会社 Fotowatio Renewable Ventures (FRV)と契約を交わし、キャンベラ郊外Tuggeranongで、オーストラリア最大、約50ヘクタールの太陽光発電所を建設することを発表した。
環境大臣のシモン・コルベル氏によると、入札を行った結果、FRVが最低価格を提示したため、契約を決めたという。
この発電所は8万3000のソーラーパネルを備え、毎日20メガワットの電力を発電する予定だ。これは4400世帯の電力をカバーすることができる。
しかし、コスト面では石炭火力発電にくらべ3倍近く高くなる。これについて、コルベル大臣は、キャンベラの住民1世帯あたり1年間に、13ドル以下の負担を課すことでまかなえると述べている。
選挙公約の実現
余分な出費が発生することについては、異論を持つ住民もいるかもしれないが、世界のなかでも石炭火力発電の割合が高いオーストラリアにとって、再生可能エネルギーへの切り替えは、真剣に取り組まねばならない問題になっている。
コルベル大臣は、このプロジェクトは2008年の選挙の公約に掲げていた、「温室効果ガス50万トン以上の削減」を実現させるものだと主張している。
FRVは世界各地で、350メガワット以上の出力数を誇る発電所を建設してきた経験がある。今回のプラントは、来年後半には完成し、2014年の前半には運転できると見込んでいる。
Eco business
http://www.eco-business.com/news/Fotowatio Renewable Ventures
http://www.frv.com/