国内最古の原発で5日に事故
9月7日付の海外サイト「PARIS DEPECHES」では、フランスのアルザス地方にある国内最古のフッセンハイム原子力発電所の将来について、仏エコロジー・持続的開発・エネルギー相であるデルフィーヌ・バト氏のコメントを掲載している。
EDF(フランス電力公社)の発表では、5日にフッセンハイム原発で原子炉から発生する蒸気を逃がす際に蒸気が漏れ出し作業員2名が手に火傷を負ったとのことである。火災警報が作動し、一時騒然となったようだ。心配される周辺地域への影響はないとのことであるが、操業開始から35年を経ているフランス最古の原発であるだけに、国民の不安は大きくなるばかりだ。
※画像はイメージですオランド大統領の公約
もともと仏大統領フランソワ・オランド氏は、自身の選挙戦期間中にこの原発を操業40年目となる2017年までに(つまり自身の任期中に)廃炉にすることを約束している。デルフィーヌ・バト氏は、負傷者を出した今回の事故発生を受け、この原発の廃炉を願う声はますます高くなったとし、オランド大統領の公約は確実に5年以内、しかもできるだけ早く実行に移されるだろうと述べた。
さまざまな技術的、社会的条件が必要となるが今秋にも廃炉までの日程を決めたいとしている。
PARIS DEPECHES
http://www.parisdepeches.fr/