緑が足りない!
新興国ベトナムでも二酸化炭素の排出量増加は、頭の痛い問題だ。また近年、東南アジアで相次ぐ異常気象を目の当たりにし、世界的な気候変動に対応するためにも、二酸化炭素の排出量を削減しなければ、という声が高まっている。
Eco-business.comによると、先月末ホーチミン市で「気候変動下における都市緑地の開発」をテーマとしたセミナーが開かれたという。これはホーチミン市が運営するトゥリー&パークカンパニーの主催によるもの。
ホーチミン市国家大学環境天然資源研究所のチェ・ディン・リー博士は、ホーチミン市は二酸化炭素の吸収源となる緑地を拡大すべきであり、植樹やビルの緑化、公共の場での樹木の保護をもっと推進するような政策が必要だと述べた。
コンクリートは樹木の敵
また、この席では、4月17日に観測された暴風雨パーカーの例があがった。ベトナム南部で、通常暴風雨が観測されるのは、 5月から始める雨季の間だけ。気候変動の影響ではないかと考えられる。
この暴風雨によって街路樹700本がなぎ倒された。ホーチミン市農林大学のディン・クワン・ディエピ博士は、この件について、樹木にとっての基盤のぜい弱さを指摘。コンクリートの舗装道路は、根を傷つけ倒れやすくしてしまう。現在の都市環境は、樹木にとって良い状況ではないと述べた。
話し合いの末、ホーチミン市は単なる美化のためでなく、気候変動に対応するための植樹、緑化を長期的なプランで緑地を開発する必要があるという結論に達した。
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