バト氏はシェールガス開発を否定
新たな天然資源として注目が集まるシェールガスをめぐって、フランスの環境・持続可能開発・エネルギー大臣であるデルフィーヌ・バト氏の見解を9月12日付のフランスサイト「Le nouvel observateur」が報じている。
フランスの日刊誌「ル・フィガロ」は、フランス政府がシェールガスの試験的な採掘にゴーサインを出すつもりでいるということを仄めかす内容の記事を掲載。これを受け、バト環境相は、9月12日に報道は全く根拠の無いものであるとし、政府にはシェールガスの開発の意志が無いことを明言した。
image by s.letur水面下では開発へ向けて進んでいるのか?
しかし、ル・フィガロは、記事の情報元は次の金曜日と土曜日に予定されている環境会議の出席者の証言であり、かなり信憑性があることを強調している。
シェールガスの抽出方法である水圧破砕法が環境汚染を引き起こす可能性があるとの判断から、フランスは2011年7月にこの抽出法を禁ずる最初の国となった。今回バト環境相はシェールガスの開発の可能性を否定したが、8月の時点ではシェールガス自体の議論は排除せず、水圧破砕法以外の方法が存在するならオープンな話し合いがなされることを望んでいた。
なお、今週火曜日にフランスの日刊誌「ル・パリジャン」に掲載された世論調査の結果によると、72%のフランス人がシェールガスとシェールオイルの開発に反対している。
Le nouvel observateur
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