フランス人の心配事は「環境と健康」
9月12日付のフランスサイト「Le nouvel observateur」では、フランスにて先週行われた環境問題についての世論調査の結果を掲載している。
調査はWWF(世界自然保護基金)とRassemblement pour la planète(フランスのNGO団体)からの依頼でifop(フランス世論研究所)が行った。実施されたのは今月9月4日から6日で1004人が対象となった。
調査の結果によると、回答者の半数以上(52%)が健康と環境を関連づけ状況を好転させるような決定を期待しており、「心配事」の順位としては24%がエネルギーシフト、9%が生物多様性、8%がエコ活動に割かれる予算についてであった。
image by Gonmi環境改善と健康のための対策を望んでいる
ほぼ全員となる94%が環境に配慮した交通手段(公共の乗り物、自動車の相乗り、自転車)の発展を支持しており、82%が遺伝子組み換え作物禁止の明言を求めている。
環境と健康の関係性については、実に95%もの人が環境汚染リスクのある施設の周辺住民の健康状態の調査に賛同している。環境に悪影響を与える活動に補助金を出すなど公的に支援することは止めた方がよいと感じている人は89%にものぼった。
88%の人は(エコな)商品やサービスにはそれを明示することを義務化することが望ましいと感じている。
何れの項目も高い割合を示しており、この世論調査の結果を見るかぎりではフランス人は環境問題について大きな関心を持ち、環境破壊の被害に対して大変憂慮しているということが浮き彫りとなった。
Le nouvel observateur
http://tempsreel.nouvelobs.com/