政府の考え理解できぬ
イルカの保護政策をめぐって、ニュージーランドが大きく揺れている。
先週、韓国で開かれた国際自然保護連合の会議で、世界的なイルカの保護計画について話し合われた。イルカが漁船の網にかかって死んでしまうケースが多発していることを受けて、海岸から100メートルの水域でのトロール網等の使用禁止があげられたが、これに対しニュージーランド政府は、反対票を投じた。
これについて、以前からイルカの保護を訴えてきた緑の党は怒りをあらわにしている。
Voxyによると現在、ニュージーランドの南島には7000頭のヘクターズイルカがいると見られているが、北島の西岸に生息しているマウイイルカは、55頭だけ。マウイイルカは、世界のなかでも、もっとも絶滅の恐れがある種といわれている。
政府はイルカを殺す気だ
緑の党は「ニュージーランド政府は、マウイイルカを殺すために票を投じた」とメディアに向けてコメントした。
「世界規模での保護政策に反対票を投じることによって、ニュージーランド政府は恥をさらした。今後、自然保護の分野で二度とリーダーシップをとることはできないだろう」とWorld Wildlife Fundのレベッカ・バード氏もいう。
また、ニュージーランド国内の自然保護団体は「政府の考えとは別に国民の多くは絶滅の危機にあるイルカを守りたいと考えているはず」と述べている。
Voxy
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