日本は大丈夫なのか?
9月14日に野田政権が打ち出した脱原発依存政策をめぐって、9月23日付けフランスサイト「Libération」が記事を掲載している。
記事はエネルギー政策に関する日本政府の「優柔不断さ」を浮き彫りにしており、まさに今日本国民が政府に対して疑問に思っていることを代弁しているかのような内容だ。
image by DonkeyHoteyあいまいな日本を鋭く批判
野田首相が「揺るぎない目標」として2030年代にゼロ原発を目指す方針を宣言した翌日から諸方面、特に経団連からの強い反発に屈し、結局ゼロ原発の閣議決定は見送られ参考資料扱いとなるにとどまった。またゼロ原発と掲げながらも、枝野経産大臣が建設途中の原発に建設再開許可を出した。
Libérationはこれらの日本政府の「あいまいさ」を客観的に分析しており、「この優柔不断さをどうやって説明するのだ?」「(野田首相がゼロ原発を宣言した後)一体何が起こったのだ?」というようなフレーズや、「不一致」「ふらつき」「分裂」という類いの言葉で不完全な日本のエネルギー政策を批判している。
また、脱原発依存と並行して議論されるべき代替エネルギー政策が欠落しているという指摘もあり、経産省主導でエネルギー政策が決定される限り、「何も変わらないだろう」との見解を述べている。
Libération
http://www.liberation.fr/