LED開発50年、実用化に日本の研究者が貢献
東日本大震災以来、日本での省エネ思考は益々強くなるばかり。この夏の電力需給危機も回避され一息ついたところだが、国民が節電努力に励んだことや消費電力が低い発光ダイオードー(LED)を使用した照明器具の普及も省エネに貢献しているという。大活躍のLEDだが、その実用化は日本の研究者3人の偉大な業績で支えられらていると産経ニュースが報じている。
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LED照明の省エネ力
同等の明るさの白熱電球に比べ、消費電力は8分の1、寿命は約40倍。国内の全照明をLEDに変えれば、総電力消費量の9%、原発13基分相当の節電になるという(日本エネルギー経済研究所の昨年の試算より)
多岐にわたって活用
赤、緑、青のLEDを組み合わせる事で、どんな色でも作れ野球場や競馬場などの大型スクリーンも実現。長寿命でもあり、信号機の交換回数が減るため利用も始まっているという。
圧倒的人気のスマートフォンも、消費電力が少なく小型化が可能だったLEDが立役者になっている。
LHD実用化の貢献者
1962年にアメリカ人が発明したLEDだが、白熱電球の1%にも満たない明るさで酷評されていた。その実用化に当時東北大教授だった西澤潤一上智大特任教授(86)が1960年代中に実用的な明るさの高輝度化を実現。
1989年に名古屋大教授だった赤崎勇名城大教授(83)が、窒化ガリウムを使ってフルカラー化に成功。
さらに、日亜化学工業の研究者だった中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(58)が原料を上と横の2方向から吹き付ける「ツーフロー方式」を1991年に開発し、日亜化学は1993年に世界で初めて青色LED発売までこぎつけた。そして今日の世界的なLED文化が花開いたという。
MSN 産経ニュース
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