誰もが経験上知っている現象は、本当だった
オーストリア紙Der Standardが、家庭用電化製品や電子機器にまつわるあの噂に関するレポートを発表している。
修理・サービスセンター(RUSZ)設立者のゼップ・アイゼンリーグラー氏は、Standard紙によるインタビューで、「経済成長のために資源が浪費されている」と語っている。寿命が予めセットされている製品は、生活のありとあらゆるシーンで発見できるとのこと。
最近の例では、最新のモバイル機器が挙げられる。これらの機器の充電池の交換には、特殊な道具が必要であるなど、エンドユーザーが自分で交換することがほとんど不可能なのだ。
最初から短命に製造されている家電製品たち
RUSZに持ち込まれる電化製品にも、このように仕込まれた”タイマー”が次々と発見されている。
例えば低い価格帯の洗濯機のドラムにはプラスチックが使用されており、ドラムの軸は固定されていて交換できない。そしてまさしくこの部分が、数年で故障する。およそ1600回使用すると、ショックアブソーバーが使い物にならなくなるためだ。そこでドラムを丸ごと交換しなければならなくなるが、安い製品でそこまでするユーザーはいない。
1998年にRUSZが設立された当時、洗濯機の平均的な寿命は12年だったが、今日では6年半である。オーストリア国内だけでも年間50万台の洗濯機が新しいものと交換されている。欧州連合(EU)で電化製品のゴミが増加し続けていることは、まったく不思議なことではないのだ。
市民社会の意識の改革を行う時が来ていると、アイゼンリーグラー氏は訴えている。
Der Standard
http://derstandard.at/1348284293466/Reparatur- und Service-Zentrum
http://www.rusz.at/