油井で穴だらけになったテキサス
9月25日付けの海外サイト「Marcel Green.com」では、自然エネルギーとして有力視されている「地熱」をめぐるユニークなアイディアを紹介している。テキサスはアメリカの産油地帯であり、この地は石油と共に成長してきたと言っても過言ではない。
テキサスには石油を抽出するために掘られた油井が無数にある。ボーリングによって穴だらけになった地面は「グリュイエールチーズ」のよう。使用済みの油井はただの「穴」になってしまうことから、Marcel Green.comは「役目を終えた油井を地熱発電に利用してみてはどうか」と提案している。
image by David~O使い途の無くなった油井を再利用
昨年発表されたダラス大学の研究結果によると、現在油田がある地区で生産される地熱エネルギーはアメリカのエネルギー需要を賄って余りあるとのことである。
現在テキサスのエネルギー関連企業は地熱エネルギーの開発を検討しているという。ところが地熱エネルギーの開発の難点はボーリングの費用がかさむ点だ。そこですでに油井として掘られたものを「リサイクル」する案が浮上した。穴だらけのテキサスの地は、そういった意味では「夢の国」と言えなくもない。
自然エネルギーの低コスト化を可能にするかもしれない、ユニークなアイディアである。
Marcel Green.com
http://www.marcelgreen.com/