海洋深層水で冷房、塩分抜いて飲料水も!
11月20日、富山県の
海洋深層水活用施設やアワビの養殖施設をモルディブ共和国の環境・エネルギー担当大臣らが視察したと中日新聞が報じている。
モルディブ共和国の大臣らの視察は、経済産業省が進める二酸化炭素排出権取引事業の一環として、日立プラントテクノロジーが、モルディブで海洋深層水を使用した冷房プラントの技術導入をテストケースで提案したからだという。
海洋深層水とは?
光の届かない水深200m以深の海水の事で、ミネラル、栄養塩が豊富で水は清い。
入善町下飯野の海洋深層水活用施設
富山県の入善町にある海洋深層水活用施設は、沖合3キロの水深384メートルから年間を通じ水温2~3度の海洋深層水を取水。脱塩した後有料で飲料水を提供、隣のアワビ養殖施設には温めた深層水を供給しているという。
モハメド担当大臣のコメント
海洋深層水活用施設の展示コーナー、脱塩装置、取水装置、あわび養殖施設などの視察を終えたモハメド担当大臣は
「深層水を利用してビルや地域の冷房に生かし、国のエネルギーコスト削減を民間ベースで考えたい。世界でも深層水を取水しているのは珍しく、省エネが期待できる」
と、自国での活用に思いを巡らしていた。
入善町 公式サイト
http://www.town.nyuzen.toyama.jp/index.jsp外務省 モルディブ共和国
http://www.mofa.go.jp