アイリスオーヤマとDHLサプライチェーンが使用済み蛍光灯の回収・リサイクル事業スキームを確立
アイリスオーヤマ株式会社(宮城県仙台市)は、国際クーリエサービス大手のDHLグループであるDHLサプライチェーン株式会社(東京都品川区)と、使用済み蛍光灯の回収・リサイクルを一貫して行う事業スキームを日本で初めて共同開発し、同事業の業務提携を締結したと、4月10日に発表した。
従来の蛍光灯に比べCO2排出量や消費電力の削減につながるとしてLED照明の導入が進む一方で、導入に伴う蛍光灯の廃棄については各導入事業者や工事事業者の裁量に委ねられており、再資源化が確立していないという現状がある。今回両社が共同開発したサービスは、LED照明の販売と導入に伴う既存蛍光灯のリサイクルをパッケージ化して提供する。
リサイクル100%を目指したスキーム
回収された蛍光灯のうち、コネクタなどの再利用可能な部分はアイリスオーヤマ工場にて再利用し、ガラスや水銀などの再利用できない部分は産業廃棄物として中間処理場を介し最終処理場へ輸送される。最終処理場にて、粉砕・選別・洗浄・焙焼などの処理後にアルミ・ガラス・水銀などのリサイクル用原料に加工され、ほぼ100%がリサイクルされる。
両社とも業務提携に自信
アイリスオーヤマの大山社長は「LED化による省エネルギーだけでなく、使用済み蛍光灯の回収・リサイクルモデルを提案することで、環境負荷の少ない企業活動の実現を支援する」と述べ、DHLサプライチェーンの河村社長は「この業務提携によって一貫したリサイクル事業スキームが確立でき、消費者及び社会への還元につながると確信している」と話す。
LED照明の製造・販売に実績のあるアイリスオーヤマと、輸送ネットワークをもって製品の市場投入だけでなく使用済み製品の回収・再資源化の経験と実績を持つDHLサプライチェーンの両社は、初年度、200万本の使用済み蛍光灯の回収を目指す。
アイリスオーヤマ「お知らせ」
http://www.irisohyama.co.jp/news/2012/0410.html