早くも夏の節電商戦勃発か

京都市内の百貨店に早くも「クールビズ」商品が並び始めた。

4月4日、京都高島屋（京都市下京区）には去年よりも5週間早くクールビズ商品が紳士服売り場にお目見えした。木綿や麻素材の吸汗速乾性に優れたベストや消臭機能つきＴシャツなどが並ぶ。


クールビズは「夏場の軽装による冷房の節約」を目的として2005年に始まったが、同百貨店は電力供給の不足が予想される今夏も節電対策として定着することを見越して、「涼しく、カッコいい」商品を展開していく予定にしており、5月中旬からはデザイン性の高いシャツやズボンも充実させるとしている。

他の百貨店でも4月中にはクールビズ商品の販売開始を予定している。クールビズ市場は毎年拡大傾向にあり、昨年の原発事故に伴う節電で認知度が急速に広がった。今後も需要が伸びると期待する衣料メーカーも次々と高機能商品を投入していくという。

紳士服・婦人服の企画・販売を事業とする株式会社ニューヨーカー（東京都千代田区）はビジネスシーンに定着しつつあるクールビズに関するアンケートを3月8日から1週間実施し、その結果を発表している。アンケート結果によると、よく着るアイテムとしては男女ともに「シャツ」であり、清潔感や清涼感をポイントに挙げている。また誰の目を意識するかについては、男性は女性の目を、女性は同性の目を気にするということで、いずれも女性の視線が気になるようだ。


衣料だけでなく理美容業界でも、全国理容生活衛生同業組合連合会は国が進める地球温暖化対策に歩調を合わせてクールビズ・キャンペーンを行う。「髪を１センチ短くして体感温度を1度下げる」をキャッチフレーズとした「2012クールビズ・ヘアスタイル」は4月28日（必着）まで募集中。



ニューヨーカーのアンケート結果
http://www.ny-onlinestore.com/special/120328_coolbiz.php?prt120329

全国理容生活衛生同業組合連合会
http://www.riyo.or.jp/