タイヤの性能を分かりやすく表示するエコラベル
欧州連合(EU)圏内で販売される自動車のタイヤにエコラベルをつけることが義務化され、早ければ5月末からこのラベルを張った製品がマーケットに出始めることになる。
エコラベルは段階的な導入が決定されており、まずはメーカーによる自主的な実施として今月末から始まり、7月1日以降に製造されたタイヤは、エコラベルが付けられていない場合、11月以降はEU圏内で販売することができなくなる。
エコラベルで消費者が製品を選びやすくする
エコラベルの導入は、2009年のEU議会での議決を受けて実現化されるものであり、タイヤの性能や環境に与える負荷を簡単に示す表示を行うことで、消費者が製品を選択するための適切な情報を与えることを目的としている。
このラベルは7.5×10cmの大きさのシールで、EU圏内で共通の方法によってテストされる3種類の項目の評価が表示される。評価項目の1つ目は転がり抵抗とそれに左右される燃費、2つ目はウェットな路面に対するグリップ性能、そして3つ目は走行時に発生する騒音の大きさである。
特に燃費を示す表示は、家電の冷蔵庫などに付けられているエコラベルと同様にAからGの7段階で色分けされており、専門知識のない人でもひと目で分かるようになっている。
低燃費タイヤは地球にもお財布にもやさしい
EUでは、2013年からは新車への低燃費タイヤの装着の義務化も決定されている。これによりタイヤ1本あたりおよそ50ユーロほど高くなるが、タイヤの平均的な寿命(走行距離約30.000km)で1.000ユーロ程度までガソリン代を節約することができると見られている。
低燃費タイヤの装着によって、同じ走行距離でCO2排出量を700kg前後カットすることができると試算されており、環境への負荷も大幅に削減されると期待されている。
Autoflotte
http://www.autoflotte.de/reifenlabel-das-energiespar-label-fuer-die-pneus-startet-1113681.htmlSueddeutsche Zeitung(南ドイツ新聞)
http://www.sueddeutsche.de/L5638k/608652/Neues-Label-fuer-Reifen.htmln-tv
http://www.n-tv.de/auto/Auto-Reifen-bekommen-Oeko-Label-article4632211.htmlEU議会
http://www.european-council.europa.eu/home-page.aspx?lang=de