ヨーロッパ圏で最大の地熱利用の国際会議
今月22日から25日まで、南ドイツのフライブルグで第8回国際地熱会議(8.Internationale Geothermiekonferenz)が開催された。これは、地熱利用の分野では、ヨーロッパ圏内で最も重要な会議であり、毎年20か国から250名余りの参加者が集まる。
国際地熱会議の一日目は、スイス-フランス-ドイツの3か国が共同で進めている地熱利用プロジェクトのフォーラムだった。3か国の地質学者が既存のデータを元に作成した、ライン川沿いの低地部の地層の3-D映像をプレゼンテーションした。この地域の地熱利用のポテンシャルが高いことを示し、将来性があることを訴えるためだ。
ライン川流域の地下に眠るエネルギー源
ライン川西岸の独ランダウ-仏ストラスブール間には、地下2,000mに、最高で170℃程度の層があることがこれまでに分かっている。またライン川東側の低地帯沿いでも、十分に深く掘削さえすれば利用することのできる層に突き当たる。
このポテンシャルを活用しない手はない。バーデン・ヴュルッテンベルグ州の地域行政庁は、地熱利用は将来的なエネルギー供給において、重要な役割を庭うと考えている。
このライン川上流の沿岸地域では、何年も前から将来的な地熱利用のための調査が進められ、試験的な掘削も数か所で行われている。しかし調査も具体的な建設計画もなかなか進展しない状況にあり、推進派による努力が続いている。
Internationale Geothermiekonferenz(IGC)
http://www.geothermiekonferenz.de/enBadische Zeitung
http://www.badische-zeitung.de/suedwest-1/festhalten-an-der-geothermie--59763204.html