ベストエフォート方式で電力供給を行う
京都大学は2012年5月22日、設定した省エネ率を生活レベルを損なうことなく確実に実現する、電力エネルギーマネジメントシステムを発表した。2010年8月に発表した「エネルギー消費の見える化」システムに続く、エネルギー情報化システムの第2段となる。
※オンデマンド型電力制御システムの仕組み
家電などのスイッチが入ると、必要な電力情報パケットを電力マネージャに送信。短時間なら電気を削減しても大きな影響がないエアコンや照明、あるいは、削減してもほとんど問題のないコーヒーメーカー、など、多様な家電の特性を活かした節電がリアルタイムに行なわれ、給電が許可されて初めて通電されるシステム。
家電などの特性を踏まえ合理的に振り分けられる
この時、スマートタップは許可された電力量の範囲を超える給電をしないので、より優先度の高い電力要求が発生するケースや、電力会社からの緊急節電要請に基づいて利用可能な最大瞬時電力が下げられるケースなどでは、家電への給電が削減、中断されることもありうる。
実生活実験で計測されたこれらの電力消費データを基に、オンデマンド型電力制御システムのシミュレーションを行った結果、指定された省エネ率が確実に実現されていると判明。
今後はこのシステムに、家庭用、オフィス用蓄電池を導入し、知的制御することで、生活の質を保証しつながら更なる省エネを実現するシステムの開発を進めていく。
削減率保証付き省エネシステムの公開について ~生活の質を損なわずに大幅な節電を実現するシステム~ 京都大学
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2012/120522_1.htm