フランスも注目、日本の節電
5月14日に日本政府は、今夏の関西電力管内の節電目標として平成22年夏のピーク時の20%-15%削減という数字を公表した。日本と並び原発大国であるフランスは、我が国の節電の方法が実に多岐に渡るとして14日付けで仏サイト20minutes.frにおいて紹介している。
日本のまじめな節電と、風変わりな節電
節電の一番の基本と言えば「無駄な電力を消費しない」ことである。フランスにとっての日本のイメージと言えば、「眠らない街トーキョー」のネオンであるらしい。しかしながら電力の節約の為に使わない電化製品の電源は切り、エレベーターやエスカレーターの運転休止時間のことも紹介している。
冷房などによる企業の夏の電力消費を抑える為に、社員が一斉に休暇を取ることや、労働時間を涼しい時間帯にシフトさせる工夫なども挙げられている。ところが記事に寄せられたコメントによると「無駄な電気は使わない」「夏に休暇を取る」「働く時間の変更」などは、フランス国民から見ると「当たり前のこと」または「もうとっくに実施していること」なのだそうだ。確かにかの国の「バカンス」はあまりに有名であるし、サマータイムのシステムもしっかりと定着している。
対照的な反応があったのは、「少し風変わりな節電対策」についてだ。小型の扇風機を装備した「空調服」や、トリンプ社が発表したクールジェルパッド入りのブラジャー。夏の節電対策のみならず冬の暖房費節約の為の工夫としてはユニクロ社の「ヒートテック」など。夏の暑い夜には「裸になって眠るよりは怪談の方が効果的である」、または冬の寒さを乗り切るために「みんなで一つの部屋に集まる、冬は和気あいあいとしている」など、どこかユーモラスに紹介している。
「タタミ」や「マンガ」など、日本語がそのままフランス語になった例は多く存在する。もしかしたら「セツデン」もその仲間入りをするかもしれない。
20minutes.fr
http://www.20minutes.fr/article/934079/comment-japon-passe-nucleaire