バイオエネルギーモデル地域プロジェクト
南西ドイツのバーデン・ヴュルッテンベルグ州の北部、州境界付近に位置する3つの郡は、共同で連邦政府が推進している「バイオエネルギーモデル地域プロジェクト」を実施しているが、このたび、隣接する4つの郡が新たにこのプロジェクトに加わることを発表した。
近年の、石油やガス等の値上がり、原子力発電の完全撤廃の決定などを受けて、ドイツ各地で新たなエネルギー源の確保への取り組みが今まで以上に活発に進められている。
豊かな農・林業地域の資源を活用したエネルギー供給
ホーエンローエ-オルデンヴァルト-タウバーの3つの群は共同で、バイオエネルギー地域プロジェクトを実施している。この地域は広大な農・林業地帯を形成しており、木材や畜産業から出るワラ、堆肥、有機ゴミなど、燃料となるバイオマスが豊富にある。
このプロジェクトに、ライン-ネッカー大都市圏から4つの郡、ヘッセン州のライン-ネッカー郡とベルグシュトラーッセ郡、ラインランド-プファルツ州のライン-プファルツ郡とゲルマースハイム郡が、新たに参加することを決定した。これにより、州域を越えた地域型エネルギー供給プロジェクトが誕生することになる。
地域内のネットワークの形成、地域における持続可能な燃料電力供給マネジメントの構築などに向けて共同で取り組む。このプロジェクトは、農林業の構造を、エネルギー革命に組み込むことに重点を置いている。また、再生可能エネルギーのみを利用したエネルギー供給計画が作られていく予定。
Bioenergie-Region Hohenlohe-Odenwald-Tauber
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