再生可能エネルギーの供給を受けるパッシブハウス地域の形成
再生可能エネルギーの供給と、高性能な省エネルギーの住宅「パッシブハウス」を組み合わせた地域整備プロジェクト(PassREg: Passive House Regions with Renewable Energies)が、パッシブハウス・インスティチュートの主導のもとにスタートする。
このプロジェクトは、欧州連合(EU)の助成を受けており、ヨーロッパのさまざまな地域に、再生可能エネルギーと組み合わせたパッシブハウスのスタンダードを作ることと、2010年に可決された欧州連合(EU)建築物規定の実施を推進することを目標としている。
プロジェクトでは、エネルギー効率の良いパッシブハウスが既に建設・供給されている地域において、近接地域における再生可能エネルギーの生産と供給を促進し、省エネルギー住宅地区と再生可能エネルギー供給を組み合わせた地域形成をサポートしていく計画だ。
先駆者を見せ、潜在的な後継者をサポートする
このプロジェクトのモットーは、「先駆者の技術やノウハウを見えるようにすることで、潜在的な後継者をサポートし、育成する」こと。そのためにまず、パッシブハウスの建設や供給が既に活発に行われ住宅が集積している地域を、先駆けの地域として選択する。
候補に上がっているのは、ハノーファーやブリュッセル、チロルなど。これらの地域を調査し、成功を導き出した手法やノウハウを事例として示し、後に続こうとする者にその情報やアイディアを提供することで、成功に導こうというものだ。
International Passive House Association
http://www.passivehouse-international.org/index.php?page_id=76