デンマーク発 波力発電装置の試作品
ヨーロッパ他言語サイト「euronews」では5月31日の記事で、デンマークの波力発電装置開発会社「Dexawave」による試作品の解説と、波のうねりを利用する発電方法についての展望をレポートしている。日本及び世界各地で研究されている分野であるが、例えば我が国の場合はコスト面及びエネルギーの安定供給の面で課題が残り、なかなかメジャーにはならない発電方法である。
デンマーク西部の海面のうねりは大変強く気象条件も厳しい。Dexawaveは現在、デンマーク沖合で試作品のテスト運転を行っている。
仕組みと課題
試作品自体は1年以上まえからあるもので、波のうねりのパワーを集める装置である。波とともに動く2つのブイがあり、その間に設置された2本のシリンダによってモーターを動かし発電機へエネルギーが伝えられるという仕組みだ。
ここでも他国と同様、課題は山積である。エネルギー生産の大きな展望を示したにすぎない。風力発電に匹敵する程度の生産効率はなかなか得られないというのが現状だ。エネルギーロスを少なくできるような水圧ポンプの開発はヨーロッパ全体で始まっている。
Dexawaveでは現在、発電装置の係留装置の改善と、ブイに使用するコンクリートについて研究をすすめている。さらに従来の試作品より大きい250キロワット級のコンバーターを装備した、横幅24メートル長さ60メートル、総重量400トンの装置も建設している。
euronews
http://fr.euronews.com/2012/05/31/la-houle-nouvelle-source-d-energie-renouvelable/Dexawave
http://www.dexawave.com/