75%は実現可能な範囲
米カリフォルニア州で環境政策を統括するDepartment of Resources Recycling and Recovery (CalRecycle)は、2020年までに州の廃棄物の75%リサイクルを達成するためのロードマップを発表した。
カリフォルニア州は、これまでも独自にリサイクル法を制定したり、二酸化炭素排出量削減を義務づけたりするなど、アメリカ国内でも環境意識の高い州として評価されてきた。今回のロードマップは、州から次の段階の道すじを示すように指示を受けて作成したもの。
75%は、いささか無謀とも思える数値だが、CalRecycle では、潜在的要素を考慮すれば、達成可能な数値とみている。
今回発表したロードマップのなかでは、リサイクルインフラの整備、商業リサイクルの強化、空きびん、ペットボトルリサイクルシステムの改善、資源の節約など、10の項目について細かく道すじを示している。
市民の声も聞きたい
しかし、せっかくのロードマップも、活用されなければ意味はない。
CalRecycleの職員は、「まだまだ私たちが見落としているアイデアや別の考え方があるはず。ぜひ市民にも積極的な意見を出してもらい、より実現可能なリサイクル計画を立ててもらえれば」と話す。
CalRecycleは、各業界の関係者たちに、リサイクルに関するワークショップや、ディスカッションを主催して、情報を共有し、具体的な行動計画を作成するように働きかけている。
Department of Resources Recycling and Recovery (CalRecycle)
http://www.calrecycle.ca.gov/