省エネ家電購買への補助金
中国政府は5月16日、市民の省エネ家電購買に対する新たな補助金を計画していることを発表した。
さらに5月28日には、この補助金制度の具体的な内容も発表された。それによると、6月1日以降、省エネ家電を購入した市民には、100-400人民元(約1300-1500円)の補助金が支給されるとのこと。
昨年終了した前回の補助金制度では、クーラーのみが対象とされていたが、今回は品目が追加され、クーラー、薄型テレビ、冷蔵庫、洗濯機、ボイラーなどが対象。補助金の予算も5倍の265億中国元、約3366臆3600万円が予算として計画されている。
狙いは国内経済の安定化
昨年、省エネルギータイプの家電への補助金制度が終了した中国では現在、国内の需要が落ち込んでおり、同様の補助金制度を心待ちする声が高まっている。
さらに中国政府は、22億人民元を、省エネ電球やLEDの販売促進に、60億人民元を、総排気量1.6L以下の自動車の販売促進に投入することを計画中だ。
中国政府の発表を受け、翌日から、洗濯機メーカーや家電メーカーの株価が上昇した。一方で、この方法で政府の狙いどおり落ち込んでいる国内需要を引き上げ、中国経済の成長を安定させることができるかどうかを疑問視する声も上がっている。
German.China.org.cn
http://german.china.org.cn/business/txt/2012-06/04/