10トンの食品ごみをバイオガスに
現在、石川遼が参戦している米ゴルフツアーメモリアルトーナメント。毎年、数千人のゴルフファンがつめかける大イベントだ。
当然のことながら、これだけ大きな規模のイベントの裏では、出てくるごみもハンパない。
食品の残菜ひとつとっても、レストランのブッフェで手つかずのまま残って廃棄される量は、毎年5~10トンに達するという。
そこで、今年のメモリアルトーナメントでは、初の試みとして、食品のリサイクルに取り組んでいる。レストランで残った食べ物を集めてトラックでリサイクルプラントに運び、嫌気生物の働きを利用して、バイオガスと肥料に生まれ変わらせるというものだ。
この提携先のプラントでつくられたバイオガスは、発電プラントに供給したり、車両の燃料として利用されたりしているという。
世界一エコなゴルフツアー
メモリアルトーナメントでは、5年ほど前からリデュース、リユースに力を入れてきた。びん、カン、カップを回収してリサイクルするのはもちろんのこと、板やカードボードボックスもリサイクルに回している。
また、大会で使う大きなカーペットは、使用後、慈善団体が運営するグループホームに寄付している。
メモリアルトーナメントのコンセプトのひとつは「世界でもっともエコロジカルなプロゴルフツアー」。関係者たちは、早くも来年のゴルフツアーに向けて、新しいリサイクルの方法を模索しているという。
メモリアルトーナメント
http://www.thememorialtournament.com/