モーリタニアでバイオ燃料についての意見交換会
6月6日付セネガル「le soleil」オンライン版にて、モーリタリニアで行われたバイオ燃料産出についての意見交換会の模様が報告されている。ベナン、ブルキナファソ、セネガル、マリ、モロッコから集結した専門家達は「ジャトロファ」からバイオ燃料を生産する学術的研究を強化させることを強く求めた。
「ジャトロファ」(またはヤトロファ)は和名を「ナンヨウアブラギリ」(南洋油桐)、モーリアニアでは「タバナニ」と呼ばれ、その種子から採れる油分はバイオ燃料の原料となる。半乾燥地帯に生育する植物であり、種子に毒性があることから食用とはならず、他のバイオ燃料のように食料の供給を阻害しないことから数年来注目されてきた。
バイオ燃料の普及と定着で地域の貧困対策
モーリタニアの首都ヌアクショットにおいて話し合われたジャトロファのバイオ燃料には、環境保全の面ばかりではなく、僻地の貧困対策としても大きな期待が寄せられている。盤石な産業定着のためにもさらなる学術的研究が必要であるとの声明を発表し、情報及び学術成果の交換と、効果的な実践と商品開発テクニックについての意志疎通を呼びかけた。
また国家経済と僻地の貧困対策としてジャトロファのプロジェクトを進めていくには複数の分野での協力体制は不可欠であると強調した。学術機関、出資者、民間業者などの関連機関に始まりインターショナルな協力体制も必要になってくるということだ。声明内では、こうした開発努力はバイオエネルギーへの認識の強化にもつながる、とも述べられている。
le soleil
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