クリーンエネルギーは高い!は昔のはなし
6月7日付フランスサイト「le Parisien.fr」では、IRENA(国際再生可能エネルギー機関、本部アブダビ)が取りまとめた再生可能エネルギーのコストについての調査結果をレポートしている。
公表された調査結果によると、「クリーンエネルギーは高すぎる」という産業ロビーの根強い固定観念に反し、再生可能エネルギーのコストは低下の一途をたどっているとのことである。過去2年間の太陽電池パネルによる生産コストでは60%の低下が見られ、風力、水力、バイオマスなども同様にコストの低下が確認できたとのことだ。IRENAの事務局長アドナン・アミン氏は、「コストは驚くほど低下している。今や自然エネルギーの生産は従来の多くの化石燃料のテクノロジーと市場でたたかえる」と述べた。
※画像はイメージですもはやニッチ市場などではない
IRENAのイノベーション&テクノロジーセンター長のドルフ・ギレン氏によれば、「自然エネルギーはもはやニッチ市場(小規模な市場)などではなく、エネルギー投資のなかでかなりのウエイトを占めている。市場は急成長しており、さらなるコストの低下も十分ありうる」とのことだ。
現在世界では、再生可能エネルギー分野で500億の職が存在するという。しかし主にアフリカ、アジアで電気の使用が困難な人は13億人にものぼるという。調査結果によると、再生可能エネルギーの電気事業のみをとっても、開発途上の国々の僻地に少なくとも400万人分の雇用が創出されるということだ。
le Parisien.fr
http://www.leparisien.fr/IRENA
http://www.irena.org/home/