賞金10万ドルはミシシッピ州立大学の手に
先月ロサンゼルスで、ガソリン車の環境性能向上をめざすエンジニアリング大会が行われた。
「エコカー2」とよばれるこの大会は、米エネルギー省、ゼネラルモーターズらが主催するもので、15の大学の学生チームが参加し、エコカーの設計から実際の自動車の改良までを3年がかりで行う。
大会1年目の今年は、各大学がエコカーの設計、シミュレーションの結果、ビジネスの展望をプレゼンテーションした。100人以上の審査員の厳正なる審査の結果、トップに輝いたのは、ミシシッピ州立大学。賞金10万ドルを手にした。
2年間かけてシボレー・マリブを改良
しかし、勝負はまだ始まったばかり。学生たちは1年間練ってきた理論を、これから実践の場で試す。ゼネラルモーターズは、審査を通過した15の大学に、2013年型のシボレー・マリブを提供。
学生たちはこれから2年間かけて、この車を自分たちが考える究極のエコカーに改良するのだ。
Earth Techlingによると、新車を気前よく提供したゼネラルモーターズは、次のようなコメントを発表しているという。
「私たちは学生たちにもっとも実践的な仕事を体験させたいと考えています。そのため我が社がすでに省エネ努力をしてきた2013年型シボレー・マリブを、エコカー2に提供することにしました。これから2年間のうちに、彼らがどのようにこの車を発展させるのか、楽しみです」。
エコカーのゴールは、石油エネルギーの消費量を減らし、温室効果ガス、廃棄ガスの排出を減らすこと。なおかつ、この大会では現在の車のパフォーマンスを下げることなく、このすべてを達成することが求められる。
2年後、若いエンジニアたちの知恵と努力がどのように花開くのか楽しみだ。
エコカー2
http://www.ecocar2.org/Earth Techling
http://www.earthtechling.com/2012/60/