スピードよりエコ
シェル・エコマラソンをご存じだろうか?
石油メジャーのロイヤル・ダッチ/シェル(以下シェル)の主催によるもので、ヨーロッパ、アメリカ、アジアの地域ごとに毎年行われているカーレースだ。
しかし、このレース、通常のカーレースのようにスピードを競うものではない。「エコ」という名のとおり、どれだけ少ない燃料で、長く走れるかを競うのだ。参加するのは、世界各国の自動車工学を学ぶ学生たち。チームごとに車の設計から手がける。
世界じゅうの若いエンジニアたちが競って、燃費のよい車をつくることで、エコカーの技術の底上げをはかるとともに、現在のエネルギー問題について一般に広く知らせ、未来のエネルギーについて考える機会を与えることを目的としている。
2050年までに車が2倍に
シェルは自社リポートのなかで、世界の自動車台数は、2050年までに、現在の9億台から20億台程度まで倍増すると推定。
これだけの自動車の増加に対応しつつ、二酸化炭素の排出をおさえるため、燃費性能のレベルアップはもちろん、代替エネルギーの供給など、新しい技術を確立しなければならないと述べている。
なお、今年のシェル・エコマラソン・アジア大会は、マレーシアのセパンレースサーキットで7月4日から7日まで開かれる。日本をふくむ18の国と地域から141チームが参加する予定だ。
シェルグループ
http://www.shell.com/home/content/ecomarathon/