環境面だけではなく経済的観点からみても合理的
6月11日付フランスサイト「Europe1」では、IEA(国際エネルギー機関、事務局所在地パリ)が行ったクリーンエネルギーについての経済面からの報告を掲載している。IEAによると、いわゆる「クリーン」エネルギー(CO2の排出量が少ない)と言われる分野への投資は、長期的に見た場合投資額を上回る利益が見込めるため経済面で大変合理的である、とのことだ。
IEA事務局長マリア・ファン・デル・フーフェン氏(元オランダ経済大臣)は、クリーンエネルギーの経済面での展望の明るさを、今回の報告書を携えつつ主張した。
コストは相殺されて余りある
IEAは再生可能エネルギーの加速的発展、加えてエネルギー生成時のCO2排出量を減らすような技術(例として二酸化炭素の貯留など)を支持している。今の時点で投資したものは、2050年をめどに3倍ほどの利益をもたらすだろう、とのことだ。
例えば、今から2050年までの長期にわたり地球の温暖化を改善するには、累積で36兆ドルの投資が必要になる。しかしそれが生みだす利益は2050年までに100兆ドルに達するだろう、とIEAは見積もりを出した。
Europe1
http://www.europe1.fr/IEA
http://www.iea.org/