自動車の排ガス規制の基準値を検討
6月15日、スペインのマドリッドで欧州連合(EU)が計画している新たな排ガス規制の数値についての会合が行われた。
EU評議会は、新たな排ガス規制を計画している。この新たな基準が採用されることになると、特にドイツ車は達成に向けて大幅な技術改良を強いられることが予想される。
温室ガスCO2の排出量の新たな基準値を設定することが、現在検討されている。具体的には、EU圏内で生産される自動車の排気ガスに含まれるCO2の量は、2015年以降は130g/km以下、2020年以降は95g/km以下でなければならないというもの。
ドイツの自動車産業界に不安広がる
この新たな基準値では、自動車の重量が考慮されるが、この点がドイツ自動車産業に不安を与えている。基準値の変更、および重量の大きなモデルが小さなモデルよりも多くのCO2排出量が認められること自体は、以前から言われていたこと。
しかし、その許容範囲を計算するためには、非常に複雑な数式を用いて計算しなければならなくなり、またその許容範囲は非常に小さなものになると見られる。
そのため、大型の自動車では小型の自動車と比較すると、より多くの改良が必要になり、開発費が膨れ上がることになる。ドイツの多くの自動車メーカーのアウディ、メルツェデス、BMWなどは大型の自動車が中心であるため、小型モデルが中心のプジョー、フィアット、シトロエン、ルノーなどと比較すると不利だというわけだ。
WELT
http://www.welt.de/wirtschaft/article106596894/Autobranche