オーストラリアの海を守ろう!オーストラリアの海洋保護への取り組み
オーストラリア政府は、世界初の海洋保護ネットワークを導入する予定だと、News.co.auは伝えている。
トニー・バーク環境大臣は、コーラル・シーとオーストラリア西部の南西沿岸部を含む44の海洋公園を海洋保護区に定めるとの最終法案を発表した。
この海洋保護区は、3100万平方キロメートルにおよび、オーストラリアの海の1/3を占める割合だ。この保護区での魚釣りや石油、天然ガス調査などは制限されることになる。
バーク環境大臣は、シドニー水族館で、この保護区マップを公表し、オーストラリア・ファイナンシャル・レビューに次のように述べている。
「この新しい動きは、オーストラリアのさまざまな海洋環境やそこに生きる生物の保護を目的としている。
オーストラリアに広がる海が汚染されることなく、現在あるがままの綺麗な姿で、次の世代へ引き継がれていくことを目的としたものである。」
この海洋保護区制定の公式発表は、ブラジルで開催され、「持続可能な地球の発展」について話し合われる国連リオ+20会議の前日に行われる。
ジュリア・ジラード・オーストラリア首相は、この広報活動を促進していく模様だ。
まだまだ多くの問題を抱える海洋保護計画
環境活動グループPewは、この海洋保護区計画が、海洋保護のあり方の転機となると見ている。
広報担当、ミッシェル・グランディー氏は、巨大な海洋聖域を制定することで、エコ・ツアーリズムに拍車がかかり、海洋生物の増加にもつながるとしている。
彼女は、次のようにも述べている。
「しかし、旅のメッカであるマーガレット・リバーや、ブルー・ウェールへの餌付が行われている南オーストラリアのカンガルー島、キンバリー・コーストに位置する世界でもまれな美しいサンゴ礁の広がるローリー・ショールズのような場所が、(石油発掘調査のために)石油流出の危機にさらされるといったような不安定な状況にあり、そのような場所が他に数多く存在している。」
オーストラリア環境保全基金のチーフ・エクザクティブ、ドン・ヘンリー氏は、この企画について、次のようにABCラジオに語っている。
この企画により、海洋保護においてはオーストラリアが指揮を取ることになる。
保護ネットワークがコーラル・エリアでの石油、天然ガス調査を禁止したけれども、北西部地域では、まだ驚異にさらされているところは多い。
漁業に携わる人々には、州政府から補償を受け取ることができるようにする。様々な企業と共にケースバイケースで対応するという調整可能の方針で動いていくつもりだ。
Australian waters to be protected under new reserve network in global first:News.com.au
http://www.news.com.au/travel/australia/marine-reserves-to-limitAustralia to create world's largest network of marine parks:CNN NEWS
http://edition.cnn.com/2012/06/14/world/asia/australia-marine-Australia Government Great Barrier Reef Marine Park Authority
http://www.gbrmpa.gov.au/