ドイツ50の大都市で持続可能性ランキング
経済マガジンのWirtschaftsWocheが委託して実施された、ドイツ国内の50の大都市を対象とした、都市の持続可能性についての調査結果が発表された。
この調査は、都市の持続可能性について56の指標をもとに評価を行いラインキングしたもの。56の指標は「経済的持続可能性」「エネルギー・交通」「社会」など、全部で6つの部門から成る。
デュッセルドルフ市、経済的持続可能性1位、環境31位
市民の収入、産業生産性、市の財政などが評価された「経済的持続可能性」部門で1位になったのは、デュッセルドルフ市だ。
しかし同市は、大気汚染、土地利用、ゴミ処理などが評価された「環境」部門では31位、「エネルギーと交通」部門ではさらに低く40位だった。同市における自家用車保有率が46.7台/100人で平均を上回っていること、自動車用の電気スタンドの数が少ないことなどが順位を下げた要因になった。
また人口成長、安全性、健康、レクリエーションなどが評価された「社会的持続性」部門では41位。その中でも、犯罪発生件数が調査対象の50都市の平均を大きく上回っており47位だった。失業率や、幼児や児童の保育施設・制度が評価された「人間」部門では13位。
物質的に豊かな経済活動の中心地、でも環境と人は後回し(?)
失業率は低く、自動車の保有率が高く、子ども施設も整っているなど、物質的に豊かな都市の姿が見えてくる。一方で、環境面での努力、地域コミュニティの熟成、レクリエーションの充実などの面が後回しにされきたことが浮き彫りになっていて興味深い。
ちなみにデュッセルドルフ市は総合で13位、1位に輝いたのは、シュトゥットガルト市だった。
WirtschaftsWoche
http://www.wiwo.de/technologie/umwelt/nachhaltigkeits-ranking