自然保護団体グリーンピースのエネルギーに関するスタディ
Focus誌が、自然保護団体グリーンピースがまとめたエネルギー生産に関するスタディ、「エネルギー革命」4版の内容を伝えている。
2011年に新たに建設されたエネルギー施設は、ウインドパーク、ソーラーパーク、水力発電施設、バイオマス施設などの再生可能エネルギー施設が合わせて39%、これに対し石炭火力発電所の34%であり、歴史上初めてエコ・エネルギー施設の建設件数が上回った。
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SCA Svenska Cellulosa Aktiebolaget一方で新規に建設された原子力発電の割合は3%に後退し、エネルギー業界ではすでに大きな意味を持たなくなっていると、グリーンピースの専門家、スヴェン・テスケ氏は語っている。
しかし、石炭火力発電は、世界全体では475,000メガワット時で、1990年以来いまだに最大の発電量を誇っている。
再生可能エネルギーの経済性が向上
中国でもドイツと同様の再生可能エネルギーを送電線に流す法律があるし、日本ではこの7月1日に再生可能エネルギー法が施行される。日本は、昨年の福島の災害以降、原発に対して非常に批判的になった、とテスケ氏。
中国では、2011年だけでも18,000メガワット時のウィンド・パークが建設された。しかし、中国ではその巨大な人口のために、まだまだエネルギー不足が深刻であり、石炭もまだ重要なエネルギー源になっている。
現在までのところ、世界118カ国が再生可能エネルギーの拡大を目標にしている。そしてこの拡大計画は、ここ数年でドイツだけではなく多くの国々で伸びている。
この傾向が続けば、2020年には全世界のエネルギー供給の37%、2050年には60%が再生可能エネルギーになると、グリーンピースのスタディは予測している。
Focus
http://www.focus.de/immobilien/energiesparen/energiewende