有料レジ袋も廃止
環境保護、経済活動などの持続可能な発展をグローバルな視点で伝えるフランスサイト「green et vert」6月19日付の記事で、カナダ、トロントの市議会が商業施設等でのビニール製レジ袋の配布を完全に停止する案が採択された旨レポートしている。
これはビニールレジ袋の廃止を望む現トロント市長ロブ・フォード氏のアイディアで、無料配布分のレジ袋はもちろん、現在5セントで販売されている有料レジ袋も完全に姿を消すことになる。レジ袋の完全廃止は2013年1月より実施される予定。プラスティック産業関連の団体からは悲鳴があがっているが、環境保護関連の団体からは採択を評価する声があがっている。
※画像はイメージです商業施設、小売店では支出増?
商業施設等ではこの決定に不意打ちを食らうかたちとなった。実施は年明けからなので、客側にレジ袋の完全廃止が浸透するまでの過渡期の支出増が予想される。具体的には、マイバッグを持たずに買い物に来てしまった客へのフォローとして紙袋を用意するための支出、及び買い物袋が無いことで客が購入を諦めてしまう場合の売り上げの減少を考慮に入れなくてはならない、ということだ。
アメリカのシアトルやロサンゼルスではすでに同様の規制が導入されている。カナダではトロントが最初の都市となる。前例が無いだけに、この徹底的な規制の導入を不安視する声も確かに存在する。
しかし一部の小売店では2007年から既にレジ袋の完全廃止を実施している例もあり、そこの顧客にはマイバッグの使用が浸透していることなどを例に挙げ、トロント全体でも廃止を徹底させたい意向だ。
green et vert
http://www.greenetvert.fr/