捕鯨問題は、早急に取り組むべき問題
文明が進み、インターネットの発達した21世紀に突入した今日において、捕鯨は、最も簡単に取り組める自然保護問題ではないだろうか。
人間は、クジラをたくさん殺してきた。その結果、現在クジラは絶滅の危機にさらされている。
しかし、多くの人間が、クジラを愛しているのも事実だ。だからこれ以上、クジラを殺すべきではない。
捕鯨禁止に関しては、民間の支持者も多いし、科学的にもその重要性が問われている。
そして経済的にも多大な影響を与えているクジラたち。最近では、クジラウォッチングの人気が急上昇しているのである。
そして何より、多くの人々がクジラの肉を好まないし、クジラのオイルを使うことがなくなってきているから、捕鯨はもう必要ないとTreehuggerは伝えている。
写真はイメージです。
Photo By Bruce21か国の反対により、“クジラ聖域”案は否決された
捕鯨の必要性がなくなった今、この愛らしい太った大きな生き物に、鉛を打ち込むのは、もうやめにするべきなのだ。
しかし、国際捕鯨委員会で議題となったクジラたちを守ろうという提案は、陽の目を見ることはなかった。
この提案というのは、南大西洋を巨大なクジラの聖域にするというものだった。
ブラジルやアルゼンチンなどの、クジラウォッチング業が栄えている国々は、この提案を喜び、後押しした。そして、他に35以上の国が、この提案に賛成していた。
しかし、21か国がこの案に反対だったのだ。BBC放送は、次のように伝えている。
ラテンアメリカの国々は、クジラを保護し、クジラウォッチングができる聖域を制定することに関しての議論を交わした。
この案は、賛成議席の過半数を獲得したものの、可決されるために必要な4分の3議席には届かなかった。
この案では、赤道南方の大西洋全域、アフリカ西海岸から南アメリカの東海岸をクジラ聖域に定める予定であった。
現存のクジラ聖域とつなげて、さらに聖域を拡大する予定であったが、見事に希望は打ち砕かれたのだ。
捕鯨問題は、世界中のリーダーたちが力を注いでいる温暖化問題のように扱われてはいない。このままでは、少なくとも捕鯨問題の重要さは、近い将来、混沌を巻き起こすだろう。
誰かが立ち上がり、この絶滅の危機にあるクジラを守らない限り(クジラ漁で生計を立てているような先住民などは、限られた量の捕鯨を許されている)、正直言って未来に希望などもてないし、われわれに救えるものなど何もないのではなかろうか。
21 Nations Block Effort to Turn Southern Atlantic Into a Giant Whale Sanctuary:Treehugger
http://www.treehugger.com/environmental-policy/21-nations-blockWhale sanctuary bid for South Atlantic falls short:BBC NEWS
http://www.bbc.co.uk/news/world-latin-america-18684015