北海の干潟の自然保護地区と大市街地を結び、補う地区
自然保護団体Naturschutzverband fuer oekologische Planung(GÖP)が、昨年ユネスコ世界遺産に認定された北海沿岸の干潟、Hamburgisches Wattenmeer地区を補う地域として、ハンブルグの市街地に近い位置に2番めの保護区、生態圏保護地域(Biosphaerenreservat)を提案している。
(画像はNationalpark Wattenmeer)
ドイツには、ユネスコの”人類と生物圏プログラム(Man and Biosphere (MAB) Programme)”に認定された保護地域がすでに15か所ある。
単独で連邦州を構成する特別市であるハンブルグ市は、2011年に環境首都に選ばれており、現在33か所のの保護区域があり、その面積は市域の8.5%にもなる。この数字は、すべての連邦州の中でもっとも高い密度だ。今回保護地域に提案された地域は、ハンブルグ市内に位置する、最後の氷河期に形成されたエルベ川の河川区域だ。
この自然保護団体は、隣接するシュレースヴィグ・ホルシュタイン州やニーダーザクセン州も、この保護地域に取り込みたい考えだ。
地域の持続可能な発展を目指して
ユネスコの穂地域として認定されれば、エコ・ツーリズムが地域に生まれるだろうし、欧州連合(EU)の補助金が入ってくるだろう。また地域の農家は自家製の農作物を軒先で販売したり馬車によるツアーを提供することで、新たな収入源を確保できる。
そうして、モデル地域として持続可能な発展に努めていくことになる。持続可能な発展とは、生物多様性の保護と、特徴的な地域の特定の景観タイプの維持と持続可能な経済活動が含まれる。
保護団体は、これから数年掛けて、地域住民や特別市および隣接する州や郡の関係者と話し合いを通じて合意を図っていく予定だ。
neues Deutschland
http://www.neues-deutschland.de/artikel/231406.oeko-reservatNationalpark Wattenmeer 公式サイト
http://www.nationalpark-wattenmeer.de/