健康と環境に配慮した新しいクリーニングコンセプト
ドライクリーニングの際に使用される物質「テトラクロロエチレン/またはパークロロエチレン」は、中枢神経に障害をもたらす、土壌汚染の原因物質になりうる等の批判が長いことつきまといながらもなかなか規制の対象となることはなかった。フランスサイト「consoGlobe」では、「Baléo」というクリーニング会社が提唱する安全で環境に配慮した新しいクリーニングサービスを紹介している。
フランスでは最近になってようやくテトラクロロエチレンの使用の規制が始まった。しかし完全に使用が禁止されるまではこの先10年もかかるのだそうだ。そこで今注目が集まっているのが「Baléo」のテトラクロロエチレンを使用しないクリーニングだ。
エコな洗剤、そしてスタッフ一人一人の自覚が創り上げる高いクオリティ
Baléoの創業者、フランソワーズ・ルーさんは「Care & Shop」というコンセプトを説明する。彼女は18年間クリーニングに携わってきたが、かなり早い段階でテトラクロロエチレンの影響を感じたという。その後クリーンな技術を開発しようと決心したそうである。この新クリーニングには水と99%自然分解可能な物質しか使われていない。この方法は現在Ecocert(エコロジーな商品であることの証明と監視を行う機関)の認証待ちということだ。「Care & Shop」とは、こうした店舗での施術(Care)に加え、環境に配慮した洗剤や染み抜き剤などをコーナーショップで販売(Shop)していることから名付けられた。
環境に優しい洗剤ということで洗浄力を不安視する声は無かったか、との問いには、「クリーニングのクオリティは洗浄力だけで決まるのではないのです。仕上げまでの行程全部で決まるのです。例えばアイロン仕上げの段階で完璧に落ちていない汚れが発見されたらすぐに施術を繰り返します」との回答が返ってきた。
スタッフは専門的なレクチャーを受けるのだという。そしてスタッフ一人一人が自覚を持って作業にあたり、そのことがより高いクオリティを生みだしているのだという。
consoGlobe
http://www.consoglobe.com/Baléo
http://www.baleo-pressing.com/