台所から出る廃棄物で発電
使用ずみの調理油を回収して地球にやさしい電気をつくる計画が、イギリス、デボンのリサイクルセンターで住民たちに紹介された。
WASTE management worldによると、現在、すでにデボンの廃棄物リサイクルセンターには使用ずみの調理油を回収するタンクが設置され17世帯の使用ずみ油が集められているという。
この計画を行っているのは、再生エネルギーによる発電を手がける会社Living Fuels。
Living Fuelsは、特許の認可を受けた自社のエンジンで、回収した使用ずみ調理油から発電することを計画している。また、同社は発電の際に生じる熱を専用の機械で回収し、暖房等に利用する予定だ。
一石三鳥のプロジェクト
リサイクルセンターに設置されているタンクは、1缶あたり1250リットルの使用ずみ油をためることができる。これだけ使用ずみ油が集まれば、一世帯あたりの一年分をまかなうだけの電力を発電することができるという。
このプロジェクトの利点はそれだけではない。Living Fuelsの推定ではこれまでイギリスの下水処理業者は、調理油やそのほかの油脂をたっぷり含んだ下水を浄化するために1年間1500万ポンドを費やしてきたという。
調理油の回収を各家庭に徹底することによって水質が改善すれば、処理費用の削減にもつながる。
調理油から発電し、排熱を集め、水質改善にもなる一石三鳥ともいえるこの取り組み。ぜひ、成功してほしいものだ。
Living Fuels
http://www.livingfuels.co.uk/WASTE management world
http://www.waste-management-world.com/index/