公共の場の照明をエコに
7月9日付海外サイト「SUD OUEST」では、フランスの自治体で行われている前例が無いほど徹底した節電対策工事のもようをレポートしている。フランスのアキテーヌ地域圏ジロンド県サン・シュルピス・エ・カメラックでは、街灯や公的建造物に使用されてきた古い照明器具を電力消費が少なく環境への負担が軽い新しいものに交換する工事を粛々と進めている。
ここ数年で60ワット以上の白熱灯は店頭から姿を消した。ヨーロッパ全体の計画としても公共の場には環境に配慮した照明を取り入れようとする動きが見られる。現在サン・シュルピス・エ・カメラックの公共の場の照明の大部分には蛍光灯、蛍光管が使用されている。そこで2012年から2015までの間に570か所の照明のうち357地点において新しい照明器具との交換を実施する予定なのだという。50ワットの新照明に全て変わると、今より60%も消費電力がダウンするのだそうだ。
※画像はイメージです市民の意識付け、まずは公的機関がお手本を
サン・シュルピス・エ・カメラックの市長Claude Pulcrano氏は、省エネの姿勢をまずは公的な場からアピールしていくことが大事だと考えているようだ。今回の工事において財政面でも随分と努力をした。数年にわたるこの計画には、トータルで254,000ユーロ(日本円で約2500万円)を拠出することになっているそうだ。
どの場所から照明器具を交換していくか、ということについては、人口密度、交通量、歩行者の安全などの観点で決定していくとのことである。
SUD OUEST
http://www.sudouest.fr/