放射能汚染の危険性は原発だけではない
7月13日海外サイト「Futura-Environnement」では、ANDRA(仏:放射性物質管理公社)がフランス国内の放射線汚染地区について行った綿密な調査についてレポートしている。今回ピックアップされた汚染は原子力発電所に由来するものではなく、主に20世紀中に行われた産業、商業行為に原因があり、国内43地点がリストアップされた。
2010年に調査されたこれら43地点の大部分は汚染物質が取り除かれているか、取り除かれる予定であるという。水曜日に公表されたANDRAの調査報告書によると、それらの地点はラジウムやラジウムを含むものを20世紀前半に製造、保管していた場所であるという。
綿密な調査、対応、健康フォローアップ
具体的には医療器具や時計の文字盤、飛行機の計器板などに使われる放射製物質を取り扱っていた企業に起因している。また汚染地区の中にはウラン鉱山やレアアースの採集地点も含まれている。例えばトリウムを多く含むライターのフリントを製造していた工場などが挙げられている。これら43地点は主にパリ、イル・ド・フランス、フランス東部、南東部に集中している。
また、フランス原子力安全防護研究所はANDRAの調査とは別に2010年に過去に放射製物質を取り扱っていたと思われる134地点の診断を行った。調査によりラジウムが検出された場合には国家負担で除染され、周辺住民の健康状態のフォローアップも実施されるとのことだ。
なお、汚染マップはANDRAのホームページで確認できる。
Futura-Environnement
http://www.futura-sciences.com/ANDRA
http://www.andra.fr/