加熱するエコブーム
海外サイト「consoGlobe」では、昨今のエコブームにのった過剰な宣伝について警鐘を鳴らす趣旨の記事を掲載している。記事内での指摘はすべてフランス国内での宣伝やキャッチフレーズ等へ向けられたものだが、日本においても我々消費者にとって商品購入の際の重要な判断材料となると思われる内容である。
時代はまさに「エコブーム」であり、メーカー側でも当然のことながら「エコ」「環境によい」「持続可能」などの文言をふんだんに織り交ぜた宣伝広告を出してくる。しかし本当に全ての商品がキャッチフレーズと同等の価値があるかどうかは疑わしい、とのことである。そこにグリーンウォッシング(環境に配慮しているかのごとく装うこと)は紛れ込んでいないか、行き過ぎた宣伝はないか、ARPP(広告業規制局、フランス)の調査結果を公表している。
曖昧な広告
調査によると、2011年にはエコロジーを前面に押し出した商品キャンペーンは若干減少したものの、環境やエコロジーのイメージを視覚にうったえるような広告(ポスターなど)は増加している。さらに正確な情報(どう環境によいのかという説明)は少ないのにまるで環境に配慮しているかのような印象を与える写真、ポスター、画像が増しているとのことだ。
また「より良い」などというあいまいな表現が多く、例えば単に汚染物質が出ないというだけの商品でも「良い」商品であると錯覚させるような広告が多い(商品の優劣の基準は他にもあるはずなのに)と指摘している。
「エコ」「ナチュラル」「自然に優しい」などの商品ラベルやネーミングは、マーケットを制するために生産者側には不可欠なのかもしれない。だが、なにが正しい情報であるか判断するのは消費者なのである。
consoGlobe
http://www.consoglobe.com/